2010年6月27日日曜日

苗木づくり


ニジェールに元気な新隊員がやってきました。
女の子11人(かな?)男の子1人!(ガンバレ・・)
カレゴロの村にも1人、個性的でとっても村人チックな女の子が(・∀・)
とってもうれしいです!

そんでまた、歓迎会で「ブロ グ読んでいます」といろんな方に声をかけていただきました。
うれしいのですが、
こんなグダグダなブログで、日本にいる段階から
ニジェールへの偏った先入観を与えてしまっていたのでは?とちょっと心配に。。


さて、最近は植林のM田隊員と、村の小学校をバイクで廻って
子どもたちと苗木作りをしています。

まずは土と家畜の糞をまぜまぜ。
それを小さいビニールのポットにいれて、種を植えます。

先日お腹をこわしたときに村人に飲まされた、ウワサの(?)ニームの木や、アカシア
家畜が農作物などを食い荒らさないためにつくる生垣用のナマリなど。。

苗が大きくなったら、小学校のグラウンドや、井戸のまわりなどに植樹する予定。

でもでっかいトカゲや 鶏が、小さい芽や種を食べてしまうのでやっかいです。
それは蚊帳を苗の上からかけて予防。

それと、どうもテキトーな ニジェール人。
校長先生に頼んでも、きちんと水をやってくれるかどうかも心配。

まあ、それはこれから雨期なので、
インシャーアッラー(神が望 めば)な感じで、苗がおおきく育ってくれたらなあ~と思います。

ニジェールのレバノン人


ニジェールの首都・ニアメには、
外国人用(?)高級スーパーマーケットがあります。
ほかにも官庁街など、リッチなエリアには、
小さいけど高級品が取り揃えられている雑貨屋があります。

それらすべて、なぜかレバノン人の経営。

レバノンは内戦が多く、
難民のようにしていろんな国へ散らばっている人たちが多いので、
はるばるニジェールにきた人もいるのね。

でも以前から疑問だったのは、

なんでわざわざ何にもないニジェールに?
なんでわざわざスーパー?
そんなに儲かる??ニジェールで???

って思っていたのです。

ニジェール人の友達(大学卒のエリートニジェール人)にふと聞いてみたら、

「彼らは麻薬を密輸しているんだよ。
スーパーはそのための隠れ蓑だよ」

とのこと。

なるほどね~

イランや南アフリカなどから、
スーパーの食材などと一緒に船で麻薬を運んでくるのだそうです。

ちなみにナイジェリアからも陸路で密輸されているそうで、
車のガレージなどで扱っている部品と一緒に運んでくるとのこと。

そんなの運送途中に摘発できそうなもんですが、
世界の汚職ランキングワースト5位に入る
袖の下大国・ニジェール。

見つかっても、警察幹部にワイロをわたして「なかったことに」。


裏社会の構造は、どこも似たり寄ったりですな。

2010年6月14日月曜日

愛郷心


先日読んだ「マジョガリガリ」に、愛郷心という言葉がでてきた。

2年間の任務を終えて、ニジェールから日本に帰国した隊員は、
日本が本当に大好きになるという。

今この段階でも、ニホンてすごいなー、やっぱ私ニホン人だなーと思うこと多々あります。

ニジェールに来て、より二ホン大好きになった私ですが、
愛国心(ナショナリズム)というと、ちょっと違うなあ。と。
愛郷心(パトリオティズム)。なるほどね。と。

ナショナリズムは、どうしても国家中心の考えなので「自国の利益」を重んじるため、
戦争とか、連想しがち。

パトリオティズムは、郷土やその土地の人々を愛する気持ちなので、
国境を越えて普遍性がある、とのことです。


というわけで(?)
これからテレビでW杯観戦。
ニジェール人と一緒に見ます。
彼らはカメルーンを応援するんだろうな。
同じフランコフォニーだし。

サッカーで自分の国を応援するのは
ナショナリズム?パトリオティズム?どっちでもありか。

2010年6月13日日曜日

村人アバスについて


さて、

村を歩いていると、例外なく


「カドー(ちょうだい)」

「100フラン(ちょうだい)」

「どこいくの?何買うの?ちょうだい」

「結婚して日本に行こう」


と老若男女、四方八方から声をかけられる

腐った私の村、サガフォンド。


そんななか、ほとんど唯一

「ちょうだいばかり言うのはよくない。

ここの人たちは外から来た人にやさしくない」と言う村人がいます。

その名はアバス(写真左)。中学生です。


マジいいやつ・・( ´(ェ)`)


私が村に入ったばかりでザルマ語も挨拶ぐらいしかわからず、

村人たちから

「このひとぜんぜんザルマわからないわ」

「ナフィサ(私の前任者)はもっとわかったのに。会話できたのに」

と寄ってたかって言われていた頃、


アバスは

「ちょっとずつわかるようになるよ。

ナフィサも最初はそうだったよ」

と言ってくれたのですね。


昨日の「マジョガリガリ」じゃないですが、


みんながみんな「右だ」と言っている中で

「本当にそうなのか?」と主張できる青年です。


自分の頭でものを考えられる、

自分の心で感じ取って伝えられる、

そういう人間はどこでも貴重。


私が日本にいても苦手だなーと思うのは、

ツレションタイプな人です。

日本て

自分たちと違うものを排除するのが顕著な社会だと思っていましたが、


ニジェールの村人たちも「みんなが言っているから」、

なんの疑いも、ためらいもなく

相手の気持ちも考えず、

「カドーカドー」

「こいつは私たちとは違う」

と言えるのでしょう。


そういうところは同じ。

同じというより、感情表現が直接的なだけ、

日本よりもわかりやすく顕著かも、、


そんなハイ・コンテキスト社会なサガフォンド村で、

よくぞこんなにかしこく育ってくれた!

アバス青年よ。


こういう人に会えると、
来てよかったなと思いますね。

旅も、勉強も、人生も、
目的はやっぱり人と出会うこと。

ニジェールの村人アーティスト

先日、村で結婚式があり、

それに合わせて村人が「チャディア」と呼ばれる

手足にする草木染めのデザインをしてくれました。


たぶん日本では「ヘナ」と呼ばれているあれですね。


村の女の子・サハラちゃんがやってくれたのですが、

なんと小さいビニール袋にヘナを入れて、

先を少し切って、それを筆代わりにして描いていました。。

生クリームの絞り出しの先がないバージョンね。

とっても器用。


AMINAというのは私のこちらでの通称です。

イスラム教では、預言者ムハンマドのお母さんの名前。


LOVE YOUって、ここに書く理由がちょっと意味分かりませんが、

こちらでも英語を使うとカッコイイみたいな風潮があります。