2010年9月21日火曜日

ニジェール1周年

モロッコから無事帰ってきました。

時差ボケというか、帰ってきちゃったねーニジェール・・・ってなかんじで

ぼんやりしています。


最近ネット環境がすこぶる悪くて、ブログもメールも滞っています。。スミマセン。。
そしてネットスピードが遅いからか?アメブロの更新がなぜかできないので、
こちらだけ更新しておきます。

さて、ニジェールに来て
1年経とうとしています。

先日は、
2年の活動を終えた20年度2次隊のみなさんが日本へ帰国。

いよいよ折り返しなんだなあ~、と実感です。

ニジェールに来た当初は、半年後、1年後、ましてや2年間の派遣満了なんて

ものすごーーーーーーーく先のことで、

永遠に来ないような気がしていたけど(本当です)

1年経った今は、あっという間。

2年目の隊員に聞くと、2年目はさらにあっというまに時間が過ぎるとのことです。

やばいやばい。


こんなことやったらおもしろそうだなーと、頭には思い描いていても、

そのうち実現できたのは1割程度(本当です)。

2年目、機会を生かしきれるように、がんばろう、か、な。


しかしニジェールの治安情勢は日々刻々と悪化してきていて、

つい先日もウラン掘削会社のフランス人5人がアルカイダに誘拐されました。


ニジェール:外国人誘拐事件の発生に伴う注意喚起
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info.asp?num=2010C292


アルカイダは地元の人たちを手先に使って、

外国人を連れていこうとするのでタチが悪い。

特に北部アガデス地域の観光業の人たちなんて、商売あがったりですね、かわいそう。

アルカイダが撤収してくれるのが一番いいのですが、

いつ「日本に緊急避難」になっても後悔しないように

日々を納得して咀嚼していきたいと思います。


さて、もうすぐ29歳まきこです。

20代→30代→40代・・・と、時間がたつのがどんどん早くなるように感じるとよく聞きます。

この1年は時間の流れが違って

初めの半年は、(日本に帰りたい帰りたい、と思いつつ、

村のおねだり攻撃に辟易しつつ、)ほんとにゆっくりゆっくり過ぎていって、

後半半年、(環境にも慣れて、おねだりもかわせるようになって、)

あっという間だったので、

全体的にあっという間な気がしますが、

こんな風に、全身で時間の流れの緩急を感じられるような経験ができるのって、

すごいことだなと、

やっぱり来てよかったんだな、と、思います。


ニジェールに来たばっかりの時に、

本気で派遣任期を短縮して日本に帰ろうかと思っていたとき、

今回帰国した20年度2次隊のある人が、話を聞いてくれて、

「まだ早いだろ」

って断言していたのですが、

本人はもう覚えちゃいないだろうけど、

初めの頃キツかった期間、その言葉を信じてやってこられた気がします。


ありがとう。

20年度2次隊のみなさんの帰国後のご活躍を祈っています。

2010年9月4日土曜日

モロッコ・ラマダン旅行 オリーブの実



私の好物のひとつ、オリーブ。

モロッコはオリーブの産地でもあり、
どこのレストランに行っても、
はじめにパンとオリーブがサービスで出てきます。写真(上)
とってもしあわせ。

しょっぱすぎるのもあれば、
ハーブをきかせたもの、
オリーブの味そのままだけのもの、
その店によって違ってまたおもしろいです。



広々とした大地に植えられたオリーブの木々は美しく、圧巻。写真(下)

2010年9月3日金曜日

モロッコ・ラマダン旅行 ここに住みたい。


モロッコのいろんな場所を歩いてみて、
ほんとに平和な国だなーーーと実感。

夜、街中で、公園で、広場で、
若い女の子も、小さい子供も、
家族もカップルも、老若男女、
おしゃべりしたり、お茶飲んだり。

そしてとても親切。犯罪もとっても少ない。
(一部の観光客ズレした人をのぞいて)

その理由は、イスラム教の影響がとても強い。と思う。

ニジェールもそうだけど、ほんとうに犯罪が少なくて、みんなおだやか。
イスラム教って、ほんとはとってもとっても平和な宗教です。
日本では自爆テロのイメージ強いけど。。

写真(上)は、海辺で出会ったおじさん。
愛犬をとてもかわいがっています。

そしてモロッコ、かわいい雑貨が多い。多すぎる。写真(中)
牛革バッグ、小物入れ、カーテン、
服、楽器、絨毯、くつ、などなど・・・

そして安い。
値切れば値切るほど安くなる。


そして食べ物がおいしい。
新鮮、ナチュラル。種類も豊富。
特に果物。写真(下)

もも、なし、リンゴ、ぶどう、オレンジ、ザクロ・・・・
そして安い。

平べったいライ麦パンも美味。
なんと1枚1DH(約10円)

このパンを食べたとき、
この国に住みたい、と思いました。

2010年8月28日土曜日

モロッコ・ラマダン旅行 夜の屋台


モロッコの夜の屋台。

イカフライ、エビフライ、
焼肉、クスクス、サラダ、
タジン鍋(モロッコの煮込み料理)
いろいろ選べる。

店員は陽気でアラビア語、フランス語、スペイン語、イタリア語、日本語・・
あらゆる国の言葉をあやつる。

さすが、観光大国・モロッコ。
ただ、たいして食べてないのに
会計で200DH要求された。
(日本円で3000円くらい)
スレてるね~




こちらはスーク(路地の商店街)のランプ屋。

とっても幻想的できれい。

1こほしいがこれまた高くふっかけられるので面倒くさい。

アラブ商人たちのしつこさ、おしの強さは、
アフリカ・ニジェールの市場とはやはり雰囲気が違う。。

モロッコ・ラマダン旅行 サボテンの実


モロッコに来てはじめて、サボテンの実を食べました。

道端でおじさんが売っていて、
4個で2DH(モロッコディラハム)。
日本円で30円くらい。

甘くておいしい。
(けど1個で飽きるかも。。)

ラマダンの乾いた体に染みます。

2010年7月20日火曜日

村の雨季



雨季です。


村の土の家は、雨漏りが激しい。。

天井からドロが降ってきます。

は、うちの雨漏り天井。ちょっとわかりにくいでしょうか。。


雨は、だいたい夜中に急に風が強くなり、

ドシャーっと一気に降り出すので、

夜中、電気のない真っ暗な家の中で、泥まみれになりま す。


ヘコムワー。。。( ´(ェ)`)


そして、村から唯一首都・ニアメに通じる道も、

水で道路がふさがり通行止め。。


ヘコムワー。。。。( ´(ェ)`)


でも雨が降った後は涼しいので、

ニジェール人はうれしそう。


村人は、主食のハイニ(ミレット、トウジンビエ)植えに 精を出しています。

枯れた野原も、一気に緑の草原になりました。


これを見ると泥まみれの夜の苦労も忘れられます。

水ってすごい。恵みの雨ってこのことね。



そんなことを感じられる村の雨季です。

2010年6月27日日曜日

苗木づくり


ニジェールに元気な新隊員がやってきました。
女の子11人(かな?)男の子1人!(ガンバレ・・)
カレゴロの村にも1人、個性的でとっても村人チックな女の子が(・∀・)
とってもうれしいです!

そんでまた、歓迎会で「ブロ グ読んでいます」といろんな方に声をかけていただきました。
うれしいのですが、
こんなグダグダなブログで、日本にいる段階から
ニジェールへの偏った先入観を与えてしまっていたのでは?とちょっと心配に。。


さて、最近は植林のM田隊員と、村の小学校をバイクで廻って
子どもたちと苗木作りをしています。

まずは土と家畜の糞をまぜまぜ。
それを小さいビニールのポットにいれて、種を植えます。

先日お腹をこわしたときに村人に飲まされた、ウワサの(?)ニームの木や、アカシア
家畜が農作物などを食い荒らさないためにつくる生垣用のナマリなど。。

苗が大きくなったら、小学校のグラウンドや、井戸のまわりなどに植樹する予定。

でもでっかいトカゲや 鶏が、小さい芽や種を食べてしまうのでやっかいです。
それは蚊帳を苗の上からかけて予防。

それと、どうもテキトーな ニジェール人。
校長先生に頼んでも、きちんと水をやってくれるかどうかも心配。

まあ、それはこれから雨期なので、
インシャーアッラー(神が望 めば)な感じで、苗がおおきく育ってくれたらなあ~と思います。

ニジェールのレバノン人


ニジェールの首都・ニアメには、
外国人用(?)高級スーパーマーケットがあります。
ほかにも官庁街など、リッチなエリアには、
小さいけど高級品が取り揃えられている雑貨屋があります。

それらすべて、なぜかレバノン人の経営。

レバノンは内戦が多く、
難民のようにしていろんな国へ散らばっている人たちが多いので、
はるばるニジェールにきた人もいるのね。

でも以前から疑問だったのは、

なんでわざわざ何にもないニジェールに?
なんでわざわざスーパー?
そんなに儲かる??ニジェールで???

って思っていたのです。

ニジェール人の友達(大学卒のエリートニジェール人)にふと聞いてみたら、

「彼らは麻薬を密輸しているんだよ。
スーパーはそのための隠れ蓑だよ」

とのこと。

なるほどね~

イランや南アフリカなどから、
スーパーの食材などと一緒に船で麻薬を運んでくるのだそうです。

ちなみにナイジェリアからも陸路で密輸されているそうで、
車のガレージなどで扱っている部品と一緒に運んでくるとのこと。

そんなの運送途中に摘発できそうなもんですが、
世界の汚職ランキングワースト5位に入る
袖の下大国・ニジェール。

見つかっても、警察幹部にワイロをわたして「なかったことに」。


裏社会の構造は、どこも似たり寄ったりですな。

2010年6月14日月曜日

愛郷心


先日読んだ「マジョガリガリ」に、愛郷心という言葉がでてきた。

2年間の任務を終えて、ニジェールから日本に帰国した隊員は、
日本が本当に大好きになるという。

今この段階でも、ニホンてすごいなー、やっぱ私ニホン人だなーと思うこと多々あります。

ニジェールに来て、より二ホン大好きになった私ですが、
愛国心(ナショナリズム)というと、ちょっと違うなあ。と。
愛郷心(パトリオティズム)。なるほどね。と。

ナショナリズムは、どうしても国家中心の考えなので「自国の利益」を重んじるため、
戦争とか、連想しがち。

パトリオティズムは、郷土やその土地の人々を愛する気持ちなので、
国境を越えて普遍性がある、とのことです。


というわけで(?)
これからテレビでW杯観戦。
ニジェール人と一緒に見ます。
彼らはカメルーンを応援するんだろうな。
同じフランコフォニーだし。

サッカーで自分の国を応援するのは
ナショナリズム?パトリオティズム?どっちでもありか。

2010年6月13日日曜日

村人アバスについて


さて、

村を歩いていると、例外なく


「カドー(ちょうだい)」

「100フラン(ちょうだい)」

「どこいくの?何買うの?ちょうだい」

「結婚して日本に行こう」


と老若男女、四方八方から声をかけられる

腐った私の村、サガフォンド。


そんななか、ほとんど唯一

「ちょうだいばかり言うのはよくない。

ここの人たちは外から来た人にやさしくない」と言う村人がいます。

その名はアバス(写真左)。中学生です。


マジいいやつ・・( ´(ェ)`)


私が村に入ったばかりでザルマ語も挨拶ぐらいしかわからず、

村人たちから

「このひとぜんぜんザルマわからないわ」

「ナフィサ(私の前任者)はもっとわかったのに。会話できたのに」

と寄ってたかって言われていた頃、


アバスは

「ちょっとずつわかるようになるよ。

ナフィサも最初はそうだったよ」

と言ってくれたのですね。


昨日の「マジョガリガリ」じゃないですが、


みんながみんな「右だ」と言っている中で

「本当にそうなのか?」と主張できる青年です。


自分の頭でものを考えられる、

自分の心で感じ取って伝えられる、

そういう人間はどこでも貴重。


私が日本にいても苦手だなーと思うのは、

ツレションタイプな人です。

日本て

自分たちと違うものを排除するのが顕著な社会だと思っていましたが、


ニジェールの村人たちも「みんなが言っているから」、

なんの疑いも、ためらいもなく

相手の気持ちも考えず、

「カドーカドー」

「こいつは私たちとは違う」

と言えるのでしょう。


そういうところは同じ。

同じというより、感情表現が直接的なだけ、

日本よりもわかりやすく顕著かも、、


そんなハイ・コンテキスト社会なサガフォンド村で、

よくぞこんなにかしこく育ってくれた!

アバス青年よ。


こういう人に会えると、
来てよかったなと思いますね。

旅も、勉強も、人生も、
目的はやっぱり人と出会うこと。

ニジェールの村人アーティスト

先日、村で結婚式があり、

それに合わせて村人が「チャディア」と呼ばれる

手足にする草木染めのデザインをしてくれました。


たぶん日本では「ヘナ」と呼ばれているあれですね。


村の女の子・サハラちゃんがやってくれたのですが、

なんと小さいビニール袋にヘナを入れて、

先を少し切って、それを筆代わりにして描いていました。。

生クリームの絞り出しの先がないバージョンね。

とっても器用。


AMINAというのは私のこちらでの通称です。

イスラム教では、預言者ムハンマドのお母さんの名前。


LOVE YOUって、ここに書く理由がちょっと意味分かりませんが、

こちらでも英語を使うとカッコイイみたいな風潮があります。